俳優、モデル
Rin Sono 園凜
Q.1 最近ハマっていることは?
先日、自分のラジオ番組主催で、自由律俳句をテーマにしたイベントを行って。ゲストとして歌人の木下龍也さんをお迎えしたんです。普段からとても素敵な短歌を詠まれている方なので、「どんな俳句を披露してくれるんだろう」とドキドキした気持ちでいたんです。でも木下さんが詠んだのは、「屁であれ、屁であれ、屁であれ、あ」という一句。解説を聴いて腑には落ちたものの、自由律俳句って本当に “自由” なんだなと実感しました。短歌の世界で活躍されている方が、こんなにも振り切った、ユーモアのある表現をすることにも強く惹かれました。そこからイベントをきっかけに、自由律俳句の面白さにハマっています。
Q.2 お気に入りの映画・本は?
映画は、『百万円と苦虫女』が好きです。蒼井優さんがとにかく可愛くて、スタイリングや映像の質感も含めて、ずっと観ていられる作品です。今度、映画館での上映があるみたいなので、ぜひ映画館で観たいなと思っています。本は、江國香織さんの作品が全部好きです。母がよく読んでいたので、家に江國さんの本がたくさんあって。小さい頃から繰り返し読んでいました。どの作品だったのかは忘れてしまったんですが、「水が冷たくてよそよそしかった」という一文があって。よく考えると、たしかにそうだな、って腑に落ちたんです。私のものの感じ方や状況の見え方みたいなフィルターは、江國さんの文章から影響を受けている気がします。
Q.3 よく行くお気に入りの場所は?
代々木上原にある「按田餃子」というお店によく行きました。安打餃子っていうお店によく行きました。私はあまり新しいお店を開拓するタイプではないんですが、そこで食べた水餃子定食があまりにもおいしくて。水餃子もそうなんですが、定食のまぜごはんまでもカラフルで、味だけででなく視覚でも楽しめるんです。気づけば何度も足を運んでいましたね。
Q.4 ラジオ「知らねえ単語」を始めたきっかけを教えてください。
相方の金井球ちゃんと下北沢を散歩していたとき、私が街の悪口をつらつら言っていたんです。すると金井ちゃんがそれを面白がってくれて「一緒にラジオやろうよ」と声をかけてくれました。そのときはタイミングが合わず一度お断りしたのですが、その後も何度か誘ってくれて。「まあ、やってみるか」くらいの気持ちで始めたんですが、思いのほか楽しくて、気づけば長く続いています。
Q.5 2026年、挑戦したいことは?
まだ何をするかは決めてないんですけど、一年くらいかけて、何かをちゃんと勉強したいなって思ってます。机に向かって、ひとつのことをじっくり掘り下げる時間を持ちたいというか。何かを極める一年にできたらいいな、っていう気持ちです。
Q.6 映画『床一面こんな感じ』での役を演じるにあたって、どのような気持ちで臨みましたか?
私が演じたすずかは、璃子ちゃん演じることりとすごく仲が良くて距離感も近いんですけど、ちゃんと不満も伝えられるし、良くも悪くも「自分の言っていることは間違っていない」という前提で、ことりに言葉を投げられる人なんですよね。そこは私とは真逆だなと思っていて。だから、こういうことをきちんと言える人って、どう言葉を選んでいるんだろう、というのは考えるようにしました。すずかってきっとこういう人なんだろうな、という人物像も一応組み立ててはいたんですけど、最終的に本番では「ことりと喋ること」に集中しました。相手が璃子ちゃんだったのも大きかったですね。普段の璃子ちゃんとの会話のテンションを持ち込んだら、すごく上手くハマりました。
Q.7 撮影を通しての印象的なエピソードがあれば教えてください。
作中で、ことりとすずかが憧れる男性・栗田さんを演じた松㟢さんのお芝居が本当に面白くて。あるシーンでは、私と璃子ちゃんが何度も笑ってしまって、「そろそろ笑わないようにしないと怒られるんじゃないか……」と思うくらいだったんです。でもどうしてもこらえきれなくて(笑)。すごく楽しい撮影シーンでした。
Q.8 映画の監督・脚本を務めたしどろもどリのお二人との関係性を教えてください。
オーディションで初めてお二人にお会いしたんですが、部屋に入った瞬間に「あ、あったかい空気だな」ってわかって。みんなで床に座っていて、審査されている感じが全然なかったんです。だからオーディション中も普段通りに話せて、すごくリラックスして臨めました。二人が中心になっているからこそ、現場全体があったかくて優しい空気になっていて。そういう空気って、きっと完成する作品にも表れると思うんですよね。お二人とこの作品に出会えたこと自体が、すごく救いだったなって思います。
Q.9 共演した瀬戸璃子さんの印象は?
SNS で見ていて、もともと知ってはいたんですが、3、4年くらい前、電車に乗っていたら向かいの席にたまたま璃子ちゃんが座っていたことがあって。親子連れが乗り込んできたタイミングで、迷うことなく男の子に席を譲っていた姿を見て「あ、本当に優しい人なんだな」って思ったのが最初の印象でした。一緒に仕事をするようになっても、その印象は全然変わらなくて。こんなに自然に周りを明るくできる人がいるんだなって。撮影中も、場をあたためるのが本当に上手で。ずっと憧れている存在です。
Q.10 最後に、映画の見どころを教えてください。
すずかとことりの会話が本当に全部よくて。台本をもらったときから、「このやりとり、面白いな」って思っていました。会話そのものが魅力的だし、そのやりとりから二人がこれまで一緒に過ごしてきた時間とか、性格、関係性まで自然と想像できるのがすごくて。ぜひ、二人の会話に注目して観てもらえたら嬉しいです。
ワンピース ¥46,200/VESTURE (ベスチュアー)、シューズ ¥137,500/J.M. Weston (ジェイエムウエストン)、タイツ/スタイリスト私物