アーティスト

Lil Cherry リルチェリー

Q1. 昔はどのような子供でしたか

とても内気で控えめな性格で、外出も全くしないような子供でした。7歳でアメリカ・マイアミへ引っ越し、小学5年生になると母親の影響でダンスと演技を習い始めました。そこで「パフォーマンス」というものに出会い、それからチアリーディング、ミュージカル、詩、ディベートなど、舞台上で自分を表現できることはすべて好きになりました。まだまだ控えめな性格ではありましたが、自分の中の秘めたる情熱を、この時に初めて見つけられたような気がします。

Q2. 音楽との出会いは?

本当に偶然でした。4、5年前、私はアメリカの大学で詩を専攻しておりました。そんなある冬休みに韓国に帰ると、兄の GOLDBUUDA (ゴールドブッダ) が自分の部屋をスタジオに作り替えており、ビートを流しておりました。フリースタイルをして欲しいと頼まれましたが、当時の私はラップの経験がなく、その時書いていた詩を数枚取り出し、メロディーに乗せて歌いました。それがすべての始まりです。

Q3. 「Lil Cherry」の由来は?

元々は「Lil Onsie (リルワンジー)」を予定していて、衣装もワンジーしか着ないつもりでした。しかし、実際に買い出しへ行くとワンジーが足りなく、やむ無くその夢は諦めました (笑)。その後、突然「Lil Cherry」という名前が天から舞い降りてきたのです。他にも「Lil Grapefruit (リルグレープフルーツ)」とか、色々なフルーツの候補がありましたが、これが一番しっくりきました。
※「ワンジー」とはゆったりとした上下一体型の衣類。主にパジャマとして着られる

Q4. 音楽を始めて以来、大きな変化はありますか?

たくさんあります!特に、自分一人の時間が必要になりました。というのも、音楽シーンは常に激しく動いており、とてつもない量のエネルギーと集中力が必要です。毎日友達と一緒に過ごしていた20代前半とは反対に、今は意識的に一人で力を蓄える「充電時間」を作るようにしています。

Q5. ファッションのインスピレーション源は?

ママです。私たち兄弟のスタイリングやアートディレクションを手がけてくれ、今日の服も全部ママが用意してくれました。彼女はずっとファッション業界に憧れを夢見ていたものの、叶わなかったらしいのです。なので、私たちが音楽活動を始めたことで、3人一緒にそれぞれの夢を歩むことが実現しました。

Q6. 好きな洋服は?

ハイブランドからヴィンテージや古着まで、色々と混ぜ合わせるのが好きです。今一番気に入っていアイテムは、最近購入した LOUIS VUITTON (ルイ ヴィトン) のブーツ。

Q7. 東京はどんな街?

まるで誰かが舐めたのではないかと疑うくらい、隅々までがキレイな街。信じられないくらいキレイです。また、韓国と似ている文化が多いですね。もちろん異なる部分も多いですが、今まで行った他の国々と比べると、一番共通点が多いように思います。

Q8. 例えばどの点が似ていますか?

人の合意的な姿勢ですね。ニューヨークの人は、「ノー」と言うことをためらいません。私は個人的にあまり好きではありませんが、決して失礼なことではなく、ストレートなだけ。韓国と日本はこの反対で、韓国語には「눈치 (ヌンチ)」という言葉があります。仕草などボディランゲージから、相手の気持ちを汲み取ることを意味しており、これは人々の間にハーモニーを生み出すのと同時に、本心を表現しづらくしているようにも感じられます。

Q9. 東京での予定は?

今夜のライブがメインイベントです!初めての東京でのパフォーマンスで、私と兄の人生が一転する瞬間でもあります。ライブの後は大好きな日本をゆっくり観光し、すべてを楽しみたい。京都や大阪、沖縄へも行ってみようかな。温泉には絶対に入ります。

Q10. これからの目標は?

今を楽しめる人になること。それが私にとっての本当の成功です。後、詩集も執筆したいです。もちろん、音楽を通して自分の文章を描くことができますが、さらに本としても表現してみたいです。