バンド

Gliiico グリコ

Q1. どんな幼少期を過ごしましたか
Nico: 今とあまり変わりませんね。3人一緒に暮らしていました。

Q2. いつバンドを結成しましたか?
Nico: 東京に引っ越してからです。2年くらい前かな?コロナ前は10年間バンクーバー、そして3年間 LA で音楽プロデューサーとして活動していました。LAに住み続けることも考えたけれど、ずっと日本に住んでみたかったし、先に弟たちが住んでいたのもあり、日本に来ました。

Q3. なぜみんな日本に?
Nico: 最初に Kai、その後 Kio が日本に来たのもあって、引っ越しました。1歳の頃にカナダに引っ越したけど、実は札幌生まれなんだ。

Q4. カナダより日本の方が好き
Nico: 両方大好きだけど、今は日本にいたい。どの国も街も、それぞれスペシャルなところがあるから、それらに感謝しながら理解を深めていきたいな。

Q5. やっぱりカナダの暮らしと違う?
Nico: 全然違いますね。それぞれの良さがあります。俺たちは小さい田舎町で育って、面積は東京と同じくらいでも、人口は1割以下でした。

Q6. カルチャー面は?
Kai: カナダだと、音楽とかクリエイティブな仕事の機会は多くありません。今自分たちがしていることを考えると、東京じゃなかったとしても、大都会でなければいけません。

Q7. 3人の音楽性の共通点/相違点は?
Kio: 好き嫌いはほぼ一緒ですね。
Kai: 音楽制作の知識に関しては Nico が一番。たくさんのアーティストと色々なジャンルのアルバムや曲づくり、音楽ビジネスを長くやっているから、経験値がすごくあるんだ。

Q8. 東京からはインスピレーションは得た?
Nico: もちろん。東京に住む前、カナダで「It G Ma」っていう曲が大ヒットしたんです。海外では TERIYAKI BOYZ (テリヤキ・ボーイズ) より影響力があったんじゃないかな。16 歳くらいの時に初めて聞いて、「東京からこんな曲が出ているんだ」って思ったのを覚えています。東京には何か特別なエネルギーが流れています。

Q9. Gliiico の名前の由来は?
Kai: カナダに住んでいた頃、極真空手教室の帰り道にいつも近所の Fujiya (フジヤ) っていうお店に寄って、「グリコ」のポッキー、キャラメルや、カレーを買って食べていたのが、特別な思い出なんだ。まさに「グリコ」が日本のカルチャーを味見できるチケットのようなものだったよ。俺たちも当時の「グリコ」のように、日本の味を世界中に届けたい!

Q10. 2年前の Gliiico 結成以来、何か変わりましたか?
Kio: 環境が変わりました。始めた頃は、Nico が自分の部屋のベッドの横にピアノを置いて、近所迷惑にならないよう気を付けながら演奏していたのを覚えています。今は、ほぼ毎日スタジオに通っていて、何も気にせず爆音で音楽を流せるようになりました。

Q11. スタジオだとアーティストとの出会いも多い?
Nico: tokyovitamin (トウキョウビタミン)kZm (カズマ) もスタジオで出会ったはず。日本と海外で違うと思ったことは、東京にはプロジェクトスタジオがほとんど無いこと。LAには大きなスタジオはもちろん、DIYなスタジオもたくさんあり、そこで色々なアーティストと関係を作れる。けど、東京にはそういうスタジオが少ないかな。

Q12. 東京で特に好きな場所は?
Nico: 実は……BOOKOFF (ブックオフ) です (笑)。服を一番見ますが、たまに変なギターとかも置いてあって楽しい。もしバンド活動をしていなくても、3人で通っていると思います。吉祥寺の HARDOFF (ハードオフ) によく行くし、札幌にも良い店舗がありました。ツアーとか行っている時も、時間があれば、BOOKOFF。
Kio: BOOKOFF や HARDOFF が無ければ、2nd Street (セカンドストリート)

Q13. みんなはフットサルも好きなんですか
Nico: 大好きです。今は月1くらいしか行けていないけど、本当はもっと行きたい。音楽、アートや、ファッションなど色々な業界の人とプレイできるのがすごく楽しい。
Kai: サッカーに慣れていない人も参加していて、いつも楽しくやっているよ。

Q14.新しい音楽を探したりする?
Nico: はい。「友人からのおすすめ」が好きな新曲の見つけ方です。ストリーミングで AI のアルゴリズムにおすすめされるよりも、オーガニックな方法が好きです。

Q15. 東京のメインストリーム音楽についてどう思う?
Nico: ちょっと遅れているように感じます。ただ、それは悪いことではなく、大きいマーケットに合わせているだけです。
Kai: 島国だから、世界とペースが違うのは自然。決して悪いことではありません。
Nico: 俺たちは日本人だけどアメリカ育ちで、その点では音楽的に恵まれているかもしれない。ただ海外バンドってよく言われるけど、日本人です。

Q16. お互いを紹介して!
Nico: Kai はキャンプファイヤーを作るのが本当に上手。火に関することにとにかく得意。
Kai: Kio ちゃんはイルカみたい。泳ぐのが上手です。水中にいる時が本当の Kio で、今は陸上だから調子がちょっと悪い (笑)。
Kio: Nico は素晴らしい創造主です。この前も棚を作っていました。Nico は古い戸建ての家に住んでいて、何でも自分で修理したり作ったりできるんです。