【フォトグラファー講座 vol.2】カラーデザインをよりキレイに写す構図の基礎
フォトグラファー・新井景星さんを迎え、モデルやカラーデザインを美しく見せる撮影のコツを学ぶ、フォトグラファー講座。2回目は、写真を撮る際に必ず必要となる構図をレクチャーしてもらいます。意外と構図についてロジカルに考えると、写真のクオリティがぐんと上がります!
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01.立体感を出すための「奥行き」
まずひとつ目は、室内外問わずモデルを壁の前に立たせて撮影する場合。その際、人物と壁に対してカメラを平行に向け撮影するケースは多いですが、よりモデルやヘアデザインが美しく見える仕上がりになるテクニックとして、壁が斜めに映るよう角度を付けて撮影する方法が。写真に奥行きが出るので、立体感のある絵になります。
これはもちろん、全身を写す場合も同様。また、背景の一部分に壁のない、抜けのある空間を入れるだけで写真全体に奥行きが生まれ、空間を広く写すことができ、垢抜けた写真に仕上がります。このテクニックも、室内外問わず応用可能。
02.人物を「中心から外す」
全身を撮影するスナップなどの写真の場合、空と地面をどこまで入れるか悩みますよね。垢抜けた写真に仕上げたい場合、地面の割合を少し短く、天2.5:地1の割合で写すとバランスよく仕上がります。後からトリミングで調整も可能なので、全身のスナップを撮影する際は、少し広めに撮影しておきましょう。
天地の割合のほか、左右差を付けるのも効果的。写真中央に人物を置いてしまうと、証明写真のような仕上がりになってしまうことも。左、もしくは右のどちらかにあえて余白を持たせて撮影すると、雰囲気のいい写真を撮ることができます。
03.余計な情報を消す「背景ぼかし」
こだわったロケーションは絵になりますが、写真の情報過多になる場合も。せっかくのカラーデザインも、背景のインパクトで印象が薄くなってしまう可能性があります。そんな時に使いたいのが、背景ぼかし。例えばインナーカラーを見せたい場合など、余計な情報を消すことで、目立たせたいポイントが際立つように視線を誘導できます。一眼レフでは、絞りのF値(vol.1で解説)を小さくするなどでボケをつくることができ、スマホの場合は、ポートレートモードで撮影すると簡単に背景をぼかすことができます。
04.「アングル」で変化をつける
全身の撮影をする際、レンズの高さはお腹あたりに向けて撮るのが定番。しっかり全身を見せることができますが、+αのアングルを取り入れるだけで、より雰囲気のある写真に。上からのアングルでは、ヘアやモデルの表情を際立たせることができ、顎がシャープに写り小顔効果もあります。また上目遣いで撮影できるので、より可愛さを引き立たせたい場合におススメ。また、下からのアングルでは迫力のある雰囲気に仕上がるほか脚長効果もあり、かっこいい写真になります。同じ背景でも、アングルを変えることで写真の雰囲気や印象がガラリと変わるので、ぜひ挑戦してみてください。