2023.06.12
【フォトグラファー講座 vol.1】カラーデザインをよりキレイに写す写真の基礎・露出設定を知る
作品撮りをフォトグラファーに依頼せず、自分で撮影する機会も増えてきている昨今。でもやはりプロが撮った写真と比べると、どこか違う……。そう悩んでいる人も多いのでは。そこで今回は「edol members」のスナップ撮影をはじめ、たくさんのモデルを撮影してきたフォトグラファーを迎え、モデルやカラーデザインをより美しく見せる撮影のコツを教えてもらいました。
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今回教えてもらうのは、フォトグラファーの新井景星さん。2015年より「Droptokyo」のフォトグラファーとして参画し、現在はNY、パリ、ロンドンなど世界各国のコレクションスナップをはじめ、米モード誌「W Magazine」や女性ファッション誌などの撮影も手掛けています。こちらの「edol members」の撮影を担当するなど、数多くスナップ撮影に携わるプロ。そんな新井さんにさっそくレクチャーしてもらいましょう。
まず覚えるのは、カメラの基本設定とその知識から
一眼レフでの撮影に必要不可欠なのが、カメラの露出設定。最近のカメラには自動で設定を調整してくれる「オートモード」が搭載されていますが、絶妙なヘアカラーを撮影するためにはマニュアルで露出を決める必要があるとか。1回目の講座では、この設定の基礎を覚えていきます。
01.光を取り込むために使う「シャッタースピード」
レンズから光を取り込む量を設定するのが、この「シャッタースピード」。シャッターが開いている時間のことです。シャッタースピードを速くすると、シャッターの開いている時間が短くなり、動きのあるものをブラさず写すことができます。逆にシャッタースピードを遅くすると、瞬間ごとの動きを切り取ることができないため、手ブレの原因に。設定値の分母が大きいほどブレにくく、小さいとブレやすくなります。一般的に1/125が目安と言われ、まずはこの数値に設定するのがベター。
02.背景をボカす時に必要な「絞り」
次に覚えるのは、ピントを合わせる範囲を決める「絞り」。レンズ内にある絞り穴と呼ばれる穴の大きさによってピントを合わせる範囲を決め、それ以外をボカす仕組み。背景を見せたくない場合に役立つ機能です。F値と呼ばれる値で表し、数字が小さいほどピントの合う範囲は狭く、ボケやすくなります。反対に数字が大きくなるほどピントの合う範囲が広く、ボケにくくなります。
03.写真の明るさを調整するための「ISO感度」
最後に教えてもらうのは「ISO感度」。カメラが光を捉える能力の値で、機械的にレンズで捉える光の量を増幅させることができます。数字が上がるごとに写真は明るくできますが、無理に数値を上げるとノイズと呼ばれる、ざらついた写真になってしまうので要注意。少し薄暗い室内で撮影する場合、ISO感度を上げることで明るくなり、シャッタースピードを速くすることができるので、手ブレを起こしにくくなります。