ロンドンと東京を拠点に、実験的な芸術を通じた「交換・交流」のためのアートプラットフォーム MODE。音楽や芸術文化などの歴史的背景を分かち合い、インスピレーションを交わすことで、新たな体験や実験的表現が生まれる場を創出。坂本龍一がキュレーターを務めた2018年の初開催以降、「音」を軸とした国際的な文化交流の場として展開している。今回は、UKの音楽シーンで注目を集めるトリオ Moin と、音楽家の日野浩志郎を中心とする大阪拠点の5人編成リズムアンサンブルである goat がラインナップ。異なるアプローチで音楽シーンを切り拓く両者による、ダブルビル公演として開催される。
初来日となる Moin は、エレクトロニック・デュオ Raime (ライム) の Joe Andrews (ジョー・アンドリュース)、Tom Halstead (トム・ハルステッド) に、ダブ・ユニット Holy Tongue (ホーリー・タング) 等で活動しているパーカッショニスト Valentina Magaletti (ヴァレンティーナ・マガレッティ) が加わったバンド。Raime としても活動する2人は、インダストリアル、ゴス、ダブの要素を取り込んだ重層的な音によって、UKアンダーグラウンドの注目を集めてきた。2016年以降はポストパンク、ミニマルな方向へと展開し、Moin を始動。そこに Valentina Magaletti が加わることで、より身体性を伴ったバンドへと昇華した。Moin を構成する3名のアーティストによる横断的な実践は、様々なアーティストとのコラボレーションを通じて、サウンドの可能性を広げている。
goat は、ギターやサックス、ベースといった楽器を打楽器のように扱い、ノイズやミュート音までも音楽として構築。各メンバーは人力のドラムマシンのように演奏し、執拗な反復がトランスと疲労を生み出すことで、12音階を逸脱したハーモニクスが聴き手の肉体と精神に浸透する。彼らの実験的で独特なサウンドは、国内外問わず高い評価を受けている。
異なる背景を持つアーティストが音を通じて交差する場「MODE」。本イベントは、6月6日(土)に LIQUIDROOM にて開催される。日英を横断する両アーティストのサウンドが、これまでにない音楽体験をもたらしてくれること間違いなし。