ファッションブランド kudos (クードス) のデザイナーとしての顔も持つ工藤司。本展では、写真家としての側面に焦点を当て、2010年代から続けてきた撮影の記録を公開する。彼は写真製作について、「およそ10年ほどの写真の記録には、出会ってから今まで何度も撮り続けている人も、一度だけ撮った人もいる。シャッターを押すのは、その瞬間にだけ開かれる、共有される美しい景色を見たいからだと思う。現実は確かに時と共に変化していくけれど、その時開かれた、こちらに向けられた奇跡みたいな瞬間をとどめておくことが、自分にとっての写真だと思っている。」と語る。
会場では、台湾を代表するグラフィックデザイナー、Aaron Nieh (アーロン・ニエ) がデザインを手掛けた、工藤司の初の作品集『he was, he is』や、「写場」とのコラボレーションによる T シャツやノートが販売中。工藤司が歩んできた10年の軌跡が詰まった本展にぜひ足を運んでみて!