ケニア出身の陸上競技選手 Faith Kipyegon が挑戦するのは、1マイル4分切りという実現不可能と考えられていた歴史的な記録。彼女自身が2023年に樹立した1マイル4分07秒64の世界記録から7.65秒の短縮を目指す。1989年に Paula Ivan (ポーラ・イヴァン) によって初めて作られた女子の1マイルの記録から、現在の Kipyegon の記録になるまでの8秒の差を詰めるのに34年がかかったことを考えると、今回のプロジェクトは壮大な挑戦となる。
Kipyegon と NIKE のチーフ・イノベーション・オフィサーの John Hoke (ジョン・ホーク)、グローバル・スポーツ・マーケティング VP の Tanya Hvizdak (タニヤ・ヴィスダック) の3人が今回の挑戦について語った。
アスリートであり母親でもあるという2つの素顔を持ち合わせる Kipyegon は「この挑戦を通じて女性たちに『夢を持って、その夢を実現しよう。』と伝えたいです。限界に挑戦し、大きな夢を見る。それが女性のあるべき姿です。」とコメント。
John Hoke も次のように話す。「NIKE の先端のイノベーションは、Kipyegon のようなアスリートが夢を挑戦へ、そして挑戦を運命へと変えることを助けたいという、強い意志に突き動かされています。この大きな限界を突破する勇敢な試みは、可能性を生かす技術と期待を実現する科学の両方に支えられています。アスリートとともに、私たちは問題に包括的、体系的、そしてパラメトリックなアプローチで取り組みます。大きすぎる問題も、小さすぎるディテールもありません。私たちはアート、サイエンスとアスリートの融合によって、これまでもアスリートにさらに大きな希望をもたらし、大きなインパクトを生み出してきました。私たちは常に畏敬の念を持ちながらアスリートが偉業を成し遂げるためのサポートに取り組みます。」
さらに、Tanya Hvizdak も「50年以上にわたって、NIKE は限界を打ち破り不可能を可能にしながらアスリートの夢を実現させてきました。Kipyegon は、私たちがスポーツについて愛するすべてのことと、私たちのアスリートを信じる思いを象徴するような存在です。彼女の壮大な挑戦は、私たちがスポーツの力を通じて世界を前に進めてきた、大胆かつ先駆的な取り組みの歴史を受け継ぐものになります。」と語った。
今回の挑戦自体が勇気や希望、自由を象徴するもので、さまざまな背景、分野、能力のアスリートが夢を追うことを励ますものになり、4分切りというタイムへの挑戦以上の意味を持っている本プロジェクト。彼女は 「Breaking4」チャレンジを通して、未来の世代にどんなゴールであっても挑戦することから勇気が生まれることを伝える。この歴史的な挑戦に臨む彼女への NIKE の包括的なサポートは、ランナーによってランナーのために作られたブランドとして、スポーツに参加する女性の最大の支援者として、女性アスリートに個々にあわせた科学的で画期的なイノベーションを提供し、新しい道を開いてきた歴史を踏襲するものとなっている。彼女と NIKE による今後の展開にも注目だ。