ゲイアートのパイオニア Tom of Finland が描く筋肉質で自由奔放な男性像は、当時の社会的な偏見に果敢に立ち向かい、Freddie Mercury (フレディ・マーキュリー)、Andy Warhol (アンディ・ウォーホル)、Jean-Paul Gaultier (ジャン=ポール・ゴルチエ)、Tom Ford (トム・フォード) といった多くのアーティストに影響を与えてきた。彼が友人の Durk Dehner (ダーク・デイナー) とともに設立した財団は、当初彼の膨大な作品目録を保存することを目的としていたが、数年後には性行為や性的反応を引き起こす芸術を差別から守り、安全に保管するための避難場所となった。今日でもエロティック・アートの文化的なメリットを伝え、性に対してより健康的で寛容な理解を促進するための啓蒙活動を行っている。
今回、この財団の40周年を記念して展覧会「FORTY YEARS OF PRIDE」が登場。DIESEL がサポートする「The 2024 Diesel x Tom of Finland Foundation Pride」プログラムの一環であり、ベルリン、ニューヨーク、ヘルシンキに続く開催地だ。会場では Tom of Finland の象徴的な作品の展示に加えて、 彼の世界に没入できる VR 作品「TOM House the VR Experience」が日本で初めて披露される。
また、Diesel x Tom of Finland Foundation Pride カプセルコレクションも販売。両者のコラボレーション第3弾となる本コレクションは、LGBTQIA+ コミュニティを祝福するものであり、各アイテムにクィアアーティストたちの引用文を印刷したキャンバステープがあしらわれている。60年代に「ビーフケーキ」雑誌に掲載された the Hun (ザ・ハン) のホモエロティックなイラスト/コミックや、アメリカのカウボーイを撮影した Tank (タンク) の色彩豊かな写真はプリントで施された。Stuart Sandford (スチュアート・サンドフォード) によるゲイ男性のポラロイド写真、作家でアーティストの Valentine(バレンタイン) による絡み合う身体のドローイングも取り入れられている。すべてのジェンダーを対象に、T シャツからデニム、ジョックストラップまで様々なアイテムがラインナップした。