Richardson Magazine は1998年の創刊以来、性と芸術、文化の交差点に立ち、数々のセンセーショナルな特集で世界を驚かせてきた。今回、性と表現の自由を掲げるアダルトエンターテインメントコミュニティ Pornhub (ポルノハブ) のスポンサーシップのもと、第11号となる「A11: The Agency Issue」を発行。タイトルにあるとおり今号のテーマは「エージェンシー」つまり、自身の意志で行動や決断を選ぶ能力である。
表紙を飾るのは、イギリスのフォトグラファー David Sims (デイビッド・シムズ) が撮影した日本出身のポルノスター Rae Lil Black (レイ・リル・ブラック)だ。カバーストーリーでは、元法学生だった彼女がたった1本のビデオをきっかけにポルノ界のスターダムを駆け上がった道のりが語られた。他にも「セクシーロボット」で知られるアーティスト・空山基や BL 漫画家・高崎ぼすこの特集、ポルノエージェント Spiegler Girls (スピーグラーガールズ) の創設者 Mark Spiegler (マーク・シュピーグラー) へのインタビュー、Jordan Wolfson (ジョーダン・ウルフソン) の新作「Body Sculpture」について Paul McCarthy (ポール・マッカーシー) との独占対談など、25周年を飾るにふさわしい盛りだくさんの内容となっている。
発売にともない4月5日(金)から4月7日(日)まで、原宿のセレクトショップ GR8 (グレイト) にて RICHARDSON のポップアップストアが開催される。春夏コレクションや最新号のグラフィックをモチーフにしたアイテム、空山基氏が特別にデザインした「Pornhub x Sorayama」キーチェーンのほか、今回刊行された最新号も数量限定で発売されるという。
また、会期2日目となる6日(金)の15時~18時には最新号のサインイベントが行われる予定だ。マガジンの発行人 Andrew Richardson、編集の Esra Soraya Padgett (エズラ・ソラヤ・パジェット) に加え、前述の Rae Lil Black や、今号で日本のアンダーグラウンド SM シーンを撮り下ろした Rosie Marks (ロジー・マークス)、オブセッション、恐怖、恋愛を描くアーティスト・佐藤允が集結する貴重な機会となっている。ファンならずとも、ぜひ足を運んで、新たな世界の扉を開いてみては。