油絵を描くアーティストである山中雪乃は、制作過程で生じる物理や情報空間での視点移動と、人間の物質としての輪郭と現象としての状態に注目し、そのものが持つ本来の姿を想像させる絵画を制作している。常に人物をモチーフとし、白飛びのような情報を欠いた空白、身体の隙間にだらりと流れる液体、エゴイスティックな表情やポーズにより、人間という具象的な描画から未完の存在という抽象的な描画へと変化させるスタイルで描く。そんな彼女が、ライフスタイルブランド DIESEL (ディーゼル) が手掛けるギャラリー DIESEL ART GALLERY にて新作個展を開催する。
モデルの姿勢のほかに、気取った態度、見せかけを意味する言葉でもある個展のタイトル「POSE」。何が本物か見せかけか判断できず、定まらないポーズを繰り返す現代の状況が示しているのは、人間性の退廃か、それとも新たな事態の予兆なのか、彼女の絵画から何が感じ取れるかぜひ足を運んで確かめてみてほしい。
また、この「POSE」展の開催を記念して、DIESEL と山中雪乃のコラボレーションによるアイテムも登場し、DIESEL SHIBUYA、DIESEL 公式オンラインストアで取り扱う。新作の展示・販売をはじめ、展覧会のために作られた限定グッズや、DIESELとコラボレーションによるプロダクトもお見逃しなく。