今回発売する書籍は、2020年1月から2023年5月にかけて、松岡一哲や草野庸子など22名の写真家が287名の友人や知人の写真を撮影し、収録したもの。被写体が住んでいる土地や、小山田と共に訪れた場所で、被写体がその日に着ていた服に小山田が集めた服や装具をそっと一点だけ纏わせて撮影した。本書の装丁は、展覧会の図録や会場の掲示物などを幅広く手掛け、出版レーベル「YYY PRESS」を運営する米山菜津子が手掛けた。
『なにがみてるゆめ』という書籍のタイトルは、プレイステーションのロールプレイングゲーム「クロノ・クロス」内の一節からインスピレーションを得て名付けられており、自己と他者、現実と虚構が揺らぐ境界を見つめ続ける小山田の視線を表しているという。また、本作の刊行を記念して、東京・浅草の多目的スペース「RABA」にて刊行記念会を開催予定。ぜひともこの機会に書籍を手に取り、小山田がコーディネートに加えた一点を予想しながら、世界観を堪能してほしい。