本コレクションのテーマは「サマーフリーダム」。その名の通り、自由でリラクシングムードが漂う夏のひと時をコレクションに落とし込んでいる。それぞれのシルエットの背後に浮かび上がる夕焼けの影は、擬人化されたイマジナリーフレンドのように耳元に囁いている。Courrèges のクリエイティブ・ディレクター Nicolas Di Felice (ニコラス・デ・フェリーチェ) は、レディ・トゥ・ウェアの定番であるビーチカルチャーをアップデートし、自然と人工、精密と粗雑、過去と未来の間の類似性を生み出した。
キャンペーンには、サンゴのような加工を施したホルターネックやショルダーバッグ、水着やスキューバダイビングのウェアを思わせるセカンドスキンのドレスやアシンメトリーのトップスが登場。昨年9月のランウェイショーでは、フランス人アーティスト Theo Mercier (テオ・メルシエ) と共同で砂時計や潮騒、夕焼けをモチーフにしたセットを制作し、終わりのない夏の断片を表現した。これらのシュールレアリスティックな印象と太陽を思わせるカラーパレットは本キャンペーンにも採用され、Courrèges の様々な感情と、すべての夕焼けが新しい夜明けをもたらすことを思い起こさせる。