at Paris Women’s Fashion Week SPRING-SUMMER 20
足元はとことん強く、たくましく。サイハイブーツ＆キャタピラーソール
靴は、武骨でボリュームのあるキャタピラーソールと、素材感や膝ひとつ分の長さで着こなしを一気にモード化させるサイハイブーツの２強。どちらもどすんと存在感があって強く、のしのしと我が道を進むたくましさが感じられる靴だ。圧倒的に黒を選ぶ人が多い。キャタピラーソールはユニークなボリューム感、サイハイブーツはそのいい意味での無駄な長さで目を引くため、万能な黒でなければスタイリングの幅が広がらないのが理由だろう。このトレンドを取り入れた人々の特徴として、靴以外にも小物使いが抜群に美味くて楽しいということが挙げられる。私的フェイバリットスタイルは、ベルト付きポケットをくっつけたキャタピラーブーツに、＜バレンシアガ＞の大判のレオパード柄ストール＆レオパード柄のハーフ丈トップスを合わせたモデル。強いのにどこかスイート、タイトなフォルムと重量感のある小物など、圧巻のバランス感覚を見た。
エッジィなポインテッドトゥのロングブーツに、タイトなレザーパンツをチョイス。ほぼ裸のネットトップス、張り巡らされたチェーン、妖艶なメイクで、ボーダレスなファッションを謳歌している姿に拍手。
シックなオールブラックスタイルは、バックにスリットを入れたサイハイブーツが主役。色は統一し、異なる素材感を巧みに取り入れたことが正解。
夜のショー会場にて眩い光を放つ、スムースなメタリックブーツを履く、マドモアゼル・ユリア。〈クレージュ〉のスカイブルーのセットアップがレトロフィーチャーなムードを加速させる。
クラシックなダブルジャケットのセットアップを、思い切ってブーツイン。同系色のハットやミニバッグ、首元の装飾など、小物使いが上手。
トレンド先取りの”スリーブコンシャス”なデニムドレスにスーパーロングなサイハイブーツをセット。シンプルな配色だからこそ、トレンド感が際立つ!
”超”がつくほどビッグなエナメルサイハイブーツに、周囲の目線が集中。このブーツさえあれば、ウエアはもちろんシンプルでよさそう。
ハードなキャタピラーブーツとスタッズ付きチョーカー&ベルトと、ロックムード全開の小物使い。インナーにベーシックなシャツワンピースを持ってくることで、知的な印象をプラスしている。
スニーカーとブーツという異なる靴を、キャタピラーソールで揃えた、息ぴったりの2人組。黒を基調にしたシックな配色はもちろん、黒のソックス×キャタピラーソールという小技もお揃い。
透け感のあるブラウスやチュールスカートのフェミニンなアイテムに相反し、足元はパワフルなキャタピラーソールでタフなエッセンスを加えた。
ヴィヴィットなピンクが目を引くサテンのサブリナパンツとレースアップブーツの丈感が絶妙。
ビッグなレオパードのファーショールとパイソン柄トップの合わせ技に、一級品のおしゃれセンスを感じる。ベルトバッグ付きのレースアップブーツは、洋服に負けずとも劣らずの存在感!
Text: Kaori Watanabe
Edit: Kazuma Iwano
Photography: Dropparis (Kyohei Hattori, Keisei Arai)
Video edit: midori