PARCO (パルコ) が運営するインキュベート・クラウドファンディング「BOOSTER (ブースター)」。「インキュベーション(=新しい才能の発見と応援)」をテーマに掲げてきた PARCO が、様々な資源を活用してプロジェクトの実現をサポートし、サポーターと一緒にクリエイティブな挑戦を世の中に送り出してきた BOOSTER だが、いま一つのプロジェクトが注目を集めている。
そのプロジェクトのオーナーは、シアトルに拠点を置くアメリカ発の IT ×シューズメーカー「ROOY (ルーイ)」だ。同サービスは、クラウドにいる世界中のシューズデザイナーからデザイン案を募集し、届いた中から数パターンを選んでシューズを制作。そしてオンラインや提携する店舗で販売し、選ばれたクリエイターに売り上げを還元するというもの。現在、全世界で1200人以上のシューズデザイナーが登録しており、バラエティに富んだデザイン案が集まっている。登録デザイナーには若手の他、Nike (ナイキ) や adidas (アディダス) の靴づくりを手がけたデザイナーもいるとのこと。
そんな ROOY が日本に初進出を果たす。アジアでは韓国に次いで2カ国目となるこの上陸を応援すべく、BOOSTER 発信のプロジェクトが立ち上がった。クラウドソーシングを活用した靴づくりという新しいビジネスモデルでグローバルな注目を集める、気鋭のベンチャー企業が日本進出のプロモーション&販路拡大のための資金調達が目的となっている。
同プロジェクトの発足にあたり、“Parco×Rooy Design Challenge「MADE FOR JAPAN」”と銘打ち、2015年7月31日〜8月25日に ROOY のウェブサイトでデザイン案を募集した。そして、その中から3人のデザイナーを選出し、現在プロトタイプを池袋PARCO、渋谷PARCOにて展示中だ。
今回選ばれた3人のデザイナーが作るシューズは、PARCO 店舗でのイベント、や販売サポートも今後、検討されるとのこと。まったく新しい靴づくりの仕組みが登場する瞬間を、一緒に応援してみてはいかがだろうか?
同プロジェクトの詳細はコチラから。
URL: http://www.booster-parco.com/project/34
■「MADE FOR JAPAN」で選ばれた3ブランド
KO-JD Loafer
アメリカのデザイナー・Malith Waharaka によってデザイン。日本の下駄と上履きから着想を得た「KO-JD Loafer」は、ファッション性とサステナビリティを兼ね備えた一品に仕上がっています。フェルト地と藍染めのデニムによって優しい履き心地が実現しています。使用しているデニムは、世界的に有名なデニム産地である日本・岡山のクロキデニム。他のデニムブランドが真似できない独自の染色技術を持ち、質の高い製品を提供している、日本が誇るこだわりのデニムです。デザイナーはスリランカ二世のバージニア工科大学の学院生。下駄や上履きといった日本のミニマルなプロダクトの影響から、物持ちの良いものを志向する、感度の高い消費者に向けた新しい価値を提供したいと考えています。
https://www.rooy.com/launch/ko-jd-loafer
gett.
ブラジルのデザイナー・Getulio Luizによってデザイン。日本の“サムライ”にインスパイアされた「gett.」は、現代の若者文化と伝統文化を組み合わせる温故知新のデザインになっています。世界で支持されるビブラム社のソールを使用しており、快適な履き心地を約束します。
シューズデザイナーとして10年のキャリアがあり、さらにシューズデザインに関する講師を8年勤めています。常に新しいものを求め、靴に携わるこの職業に強い愛着を持っています。日本のカルチャーから強い影響を受け、過去と現在の若者カルチャーを融合をコンセプトとしています。日本の伝統的な武士などからデザインを着想しています。
https://www.rooy.com/launch/gett
haiku