AMERI NAKAMURA' KIMONOGAL' VOL.5

ヘアメイクアップ・アーティストとしてヘアサロン LAURUN、 MANHOOD や 美容師 K-EYE と組むヘアメイクユニット・Vila Vila など、東京を拠点に活動する Ameri Nakamura (ナカムラ・アメリ) が、日本伝統の着物をテーマにした作品「KIMONOGAL -着物ギャル-」。

今回ご紹介する第五弾 grey flower 編は、東京・中野の銭湯千代の湯。昔懐かしい番台に木桶、西伊豆雲見からみた堂々たる富士山のペンキ絵が特徴的な銭湯。

「銭湯廃れば人情も廃る。銭湯を知らない子供たちに集団ルールとマナーを教えよ。自宅に風呂有りといえども　そのポリ風呂は親子の喋り合う場にあらず、ただ体を洗うだけ。タオルの絞り方、体を洗う順序など、基本的ルールは誰が教えるのか。我は、我がルーツを求めて銭湯へ。」詩人 田村隆一

 

“この詩のように、いまや衰退の一途を辿る日本の文化遺産でもあり、毎年平均40店が閉店している銭湯だけど、私は銭湯に行く度に背中を流し合うおばちゃん達や温かい光景を目にし庶民の憩いの場、裸の付き合いができる社交場、子供が社会のルールを学ぶ場、それが銭湯だと思う。

 

この千代の湯は、ケロリンじゃない木桶、吹き抜けの高い天井、いまでは珍しい表向きの番台、西伊豆雲見からみた堂々たる富士山のペンキ絵、店主の母の実家がある石川県・能登の山から切り出した木材を使った柱など、親から受け継いだものをこのまま大切にしていきたい、とゆう店主の気持ちがあらわれている銭湯だと思った。”

“銭湯によって育まれた芸術、閉ざされた浴室に開放感と癒しを与える富士山のペンキ絵。「空塗り３年、松の木10年、富士は一生」というほど富士山を描くのは難しいと言われるなか、ペンキ絵師を生業にしている人は日本で3人だけとなった。そのうち千代の湯の富士山は、繊細で優しい画風の丸山清人氏による作品。”
そう語ってくれたのは、ここの銭湯の店主さん。よく銭湯仲間とよく写真を撮りにいくのが趣味だと話しながら、アメリと grey flower に写真を見せながら思い出を話してくれたそう。

＜撮影協力＞
千代の湯
住所: 東京都中野区中央3-16-12
営業時間: 15:45 – 24:00
定休日: 土曜日
入浴料: 460円 (税込)
※低温サウナは無料、各種備品は有料で販売
 

＜プロフィール＞
Ameri Nakamura (ナカムラ・アメリ)
ヘアメイクアップ・アーティスト (Vila Vila / LAURUN / MANHOOD)
カメラは遊びの延長線上の撮影というスタンスで2014年の夏にフィルムカメラで写真を撮りはじめる。仲間を集めての旅行・飲んだくれ撮影など日常感の中にある遊び心がある作品が特徴的。

 

URL: http://amerinakamura.tumblr.com

 

INSTAGRAM: @ameri_film_

 

[2][other-post-info-middle id=11823][other-post-info-middle id=11809][2c]

[clear]

[2][other-post-info-middle id=11210][other-post-info-middle id=10897][2c]
[clear]