アメリカのアパレルブランド Gap は、『ヴァージン・スーサイズ (1999年)』『ロスト・イン・トランスレーション (2003年)』『SOMEWHERE (2010年)』などの作品で知られるアカデミー賞監督 Sofia Coppola (ソフィア・コッポラ) が手掛けた、ホリデーの映像シリーズを公開した。『Mistletoe (ヤドリギ)』『Gauntlet (ガントレット)』『Crooner (クルーナー)』『Pinball (ピンボール)』というタイトルがつけられた映像4部作になっており、家族のユニークなあり方や、アメリカのホリデーシーズンの風習や文化を見事に表現した映像に仕上がっている。このキャンペーンでは「You don’t have to get them to give them Gap (知っているようで知らない、身近なあなたへ)」というタグラインとともに、フォールにローンチした「Dress Normal (ドレスノーマル)」のメッセージを引き続き掲げている。
『Mistletoe(ヤドリギ)』では、パーティーでヤドリギの下に偶然立っていた女性におずおずと近づく若い男性が登場する。サウンドトラックは The Promise (プロミス) の「I’m Not Ready for Love」。
『Gauntlet (ガントレット)』では、フェスティブな雰囲気で溢れかえっている家に、今シーズンのマストハブアイテム、クレイジー ストライプのセーターを着た一人の若い女性が帰省し、母親や変り者のいとこ、テンションの高い叔母などたくさんのユニ ークな家族に迎えられる様子を映し出している。サウンドトラックは Johnny Cash (ジョニー・キャッシュ) の「I Got Stripes」。
『Crooner(クルーナー)』で描かれるのは、フェアアイルセーターを着ている大勢の家族の前で昔の歌を音楽に合わせて歌って見せる男の子。サウンドトラックは Johnnie Ray (ジョニー・レイ) の「Cry」。
『Pinball(ピンボール)』では、Gap のレザーバイカージャケ ットとブラックデニムに身を包んだ 20代の女性が、クリスマス休暇中に唯一営業しているレストランでピンポールに夢中になっている様子と、彼女が続けざまに見事にスコアを上げていくゲーム展開に圧倒されているボーイフレンドを描写している。サウンドトラックは Hazel and the Jolly Boys (ヘイゼル&ザ・ジョリー・ボーイズ) による「Deep Down」。
またホリデーのキャンペーンビジュアルは「たくさんの家族にプレゼントを買わなければいけない大変さ」をテーマに制作されている。「when all you really know about her is that you really like her (僕の知らない、大好きな君に)」というキャプションがついた、フェアアイルセーターを着てベッドで飛び跳ねている女性の写真や、「you’ve got a nephew who is already cooler than you (大人の僕より、ずっとクールな君へ)」というキャプションのついた、クレイジーストライプのセーターを着ている小さな男の子の写真など。
「このキャンペーン、とりわけ映像シリーズでは、家族や友人と過ごすこの季節の一番輝く瞬間にフォーカスしたいと考えました。世界中の様々なファミリーそれぞれが違った形でホリデーを過ごしていますが、ソフィアは見事に Gap が捉えるアメリカの家族の忠実な姿をスクリーンに描き出して見せました。私たちが狙ったのは、とても温かく誠実で Gap らしいキャンペーンを作り上げることでした。そして、必ずしも家族のことを理解できなくても、Gap のものなら気楽にプレゼントできるということが私たちからの今シーズンのメッセージです」と Gap グローバルチーフマーケティングオフィサーのセス・ファー ブマンは述べている。
「ソフィアは素晴らしいファッションアイコンで、フェスティブなムードのシーズンにおける家族での楽しみを語ると同時に、 私たちのファッションテーマを体現することに力を貸してくれました。このキャンペーンは活気に満ちあふれたオプティミス ティックなクレイジーストライプコレクションを、キャンディーカラーのフェアアイルセーターやクールなバイカージャケット、 そしてパーティードレスのラインとともに魅力的に表現します。Gap のホリデーコレクションは、他の何よりもギフトにぴったりで、ロマンティックでありながら開放的で、そしてこれまで以上に Gap らしいコレクションに仕上がっています」と Gap の クリエイティブディレクターのレベッカ・ベイは語っている。
「この秋、私たちはデイビッド・フィンチャーというもう一人の素晴らしい監督と取り組むことでドレスノーマルのストーリーを世に送り出し、もっとも心地よくありのままでいられるよう着こなすというスローガン、そして『誰も見ていないかのように、 装う』というメッセージを発表しました。次はソフィア・コッポラが前回のシリーズ同様、忠実かつ率直なトーンでホリデーの映像シリーズを通してドレスノーマルの第 2 章に息を吹き込んでくれました」と Gap グローバルプレジデントのスティーブ・ サナックスはコメントしている。
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