
高校生の時に制作した自身のホームページが、ウェブ業界で話題になりデザイン系の雑誌、ポータルサイト、TVまでも紹介され、一躍注目を集めた若手のグラフィックデザイナーがいる。Prismgirl名義で活動している眞野東紗である。
ファンタジーな世界を見事なフォトコラージュとグラフィックで作り上げる。今年の春に女子美術大学芸術学部デザイン学科を卒業し、現在デザイン事務所勤務。2009年12月にはFlash開発の教書でもある「.fla2」にも参加し執筆も手がけるなど、その活躍の幅を広げている。そんな彼女のバックグラウンドと本質にせまってみた。

http://prismgirl.org/
物心がついた時から、コンピューターに触れて育った。 Prismgirlとして活動し始めたのは2004年の高校2年生の時。
「小学5年生の時にインターネットに初めて触れ、ウェブサイトを個人で立ち上げられるという事を知り、見よう見まねで作りました。制作していくうち、ウェブサイトにデザインやグラフィックという要素も必要だということを知り、レイアウトしていくということを覚えていって、という感じです。Photoshopはその時初めて触れました。。ただ、コンテンツとしておいていた、アナログイラストの自信は全くなくて、割とコンプレックスになっていました。なにかもっと、自分の中で突き詰められるものがないだろうかと思っている時に、たまたまみたグラフィックの投稿ギャラリーのサイトで、フォトコラージュの作品を見た時は衝撃を受けました。これなら写真で絵を描くことができるのでは?と思い、その手法に興味を持ちました。」

10代から創作活動を続けている眞野東紗氏の作品はPrismgirlのサイトからそのアーカイブを閲覧する事ができるが、過去の作品を見るとどこか寂しく影を感じる作品が多い印象を受ける。当時はどのような思いで作品を制作していたのだろうか。
「中学、高校の頃は、思春期ということもあり、現実が思い通りにいかない事が多くて・・・なんとなく、落ち込んでいました。学校が終わって家に帰って来ると、いろいろなサイトをみて、グラフィックを描いて、自分のサイトを制作して、ということを繰り返して過ごす毎日だったので、周りにはあまり似たような感じの子はいませんでした。友達とうまくコミュニケーションが取れているのかどうか、ずっと不安な日々でしたね。今思うとそういう想いを作品に込め、サイトに公開することで、自分のバランスをとっていたのかもしれません。」

中学・高校時代の作品からは「絶望」を強く感じるのにに対して、大学以降の作品には少しずつ変化が見受けられるようになってきた。心境の変化などはあったのでしょうか。
「大学に入学する前ぐらいに、サイトを大幅にリニューアルしました。それがネット上で広まって、声をかけてもらえることが多くなり、その時にいろいろな人が見てくれているんだなと初めて実感した気がします。以前からの、ひとつの思いが満たされた大きな出来事でした。また、大学に入ってから、また違った苦しみを抱えてはいたのですが、去年の夏.fla2でいろいろな人と関わり、作品を作るということに挑戦することができたりして、それ以降は充実した大学生活を送ることができ、最終的にこの大学に行けて本当によかった。と思うことができましたね。それらの出来事が、自分の心境に変化をもたらしました。現在は、制作のスタイルが変化して、私の憧れだったり、自分にはないモノを描く場所になっていっている気がしています。実際に自分自身がそれを纏うことには抵抗があるけれど、グラフィックでなら表現できるのかな?という感じというか。眞野東紗ではやろうとは思わないけれど、Prismgirlだったらできる。自分にとって、サイトは不可能を可能にできる場所だと思っているので大事にしてます。」

「Alice」http://prismgirl.org/dotfla2/alice/
Artwork: Azusa Mano (Prismgirl)
Flash: Kazumasa Kotaki (FORM::PROCESS)
Sound: Makoto Okuda
Photograph: Koji Nishida (RAKU-GAKI)
Hair/Make-up/Styling: Reika
Model: Reina
Prismgirlのコンセプトを聞くと、「光と影」と眞野氏は言う。Prismgirlの作品には、ほとんどと言っていいほど光が存在しているがどこか鬱っぽさを感じる。また、ゴシック・ロリータやアンティーク、フレンチの様なテイストに興味があるとの事。
「ファッションフォトグラファーの世界観から影響を受ける事がよくあります。特にお気に入りなのはBruno dayan, Tim Walker, Nick Knight。また、日本のファッション文化が持っている、いろいろなテイストや雰囲気やテーマにした作品をいつか制作できたら、という思いはあります。DROP TOKYOともなにかできたら嬉しいですね。」

「Memento mori」http://prismgirl.org/dotfla2/memento_mori/
Artwork: Azusa Mano (Prismgirl)
Flash: Kazumasa Kotaki (FORM::PROCESS)
Sound: Makoto Okuda
Photograph: Koji Nishida (RAKU-GAKI)
Hair/Make-up/Styling: Reika
Model: Reina
Prismgirlの今後の活動は?
「サイトのリニューアルをしたいのと、もっと、いろいろな人達と関わって作品を制作していきたいです。あまり具体的でなくてすみません。」
DROP TOKYOからの10の質問
| お気に入り、愛着のあるアイテムは? | スタッズ3点セット スケッチブックと鉛筆 PCのキーボードとiPhone |
|---|---|
| 休日の過ごし方、趣味は? | ひたすら寝て、制作して、料理してたり、という感じです。 |
| よく見るWEBサイトは? | twitter http://twitter.com BEAUTIFUL/DECAY MAGAZINE http://beautifuldecay.com/ dannychoo.com http://www.dannychoo.com/ |
| 愛読している本、雑誌は? | 作家さんだと桜庭一樹さんが好きです。 漫画だと涼宮ハルヒの憂鬱。 |
| 良く聴くアルバムは? | 私のLast.Fmをどうぞ。↓ http://www.lastfm.jp/user/prismgirl |
| 好きな映画は? | ブレードランナー トップをねらえ!シリーズ |
| 尊敬している人は? | 生み落してくれた、お父さんとお母さん。 |
| 好きな街は? | 休日の渋谷、原宿、銀座 |
| 最近ハマっているものは? | 黒酢、、かな? |
| DROPTOKYO.COMへ一言 | これからの発展、とても期待しております◎ 陰ながらですが、応援させていただいております。 |



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文:横田大介 (@daiskeyy)