EXHIBITION BYMANNAMITOGRAPH AT ROCKET

EXHIBITION BY MANNAMITOGRAPH AT ROCKET

文 / 写真: 岩野一真

 

海外のストリートシーンを切り取るフォトグラファー mitograph (ミトグラフ) が、新世代のファッションアイコンとして話題を呼ぶモデル・萬波ユカを1年以上にわたって撮り続けたプロジェクト 「マンナミトグラフ」。その写真展が、2016年4月1日 (金) から4月13日 (水) の2週間、表参道のギャラリースペース ROCKET にて開催される。

 

元看護師という経歴を持つ萬波ユカは、昨年7月のデビュー直後にミラノコレクションでフェンディのショーに大抜擢。今年からは NY コレクションにも活動の場を広げ、さらなる国際的な活躍が期待されている。

 

そんな萬波ユカの素質を見抜き、彼女のスナップを撮り続けてきた mitograph。彼女とはじめて会った時の印象、撮影のエピソード、そして今後の彼女に期待することなどを伺った。

 

左: 萬波ユカ / 右: mitograph

 

– 萬波ユカさんと会った時の第一印象は?

半蔵門にある ANAGLA (アナグラ) というギャラリーにて、友人のペインター・福本真司とメイクアップアーティスト・吉田佳奈子の二人がやっている FlenchErectlo のオープニングパーティーで写真を撮っていた時に、友人でヘアスタイリスト・藤原一毅くんと一緒にマンちゃんが来ていました。

 

「日本にこんな子がいたのか!!」 というのが第一印象です。

 

まだその当時マンちゃんは大阪に住んでいたので、東京に来たタイミングでお会いし、彼女の写真をはじめて撮らせてもらいました。「見ろ!日本にこんな子がいたぞ!」 って日本の友人や海外の友人達に写真を見せたのが懐かしいです。

 

初めて撮影した時の写真はこちら。

 

 

– 今回の展示写真を集めるにあたり、撮影に行った場所を教えてください

日本国内だと東京都内はもちろん、鳥取、千葉、和歌山。国外だとミラノ、パリ、ニューヨーク。

 

 

– 普段から仲良しなお二人のことですから、きっと珍道中な出来事があったと思います。秘話、ありますか?

大阪から鳥取まで車で向かっている道中はすごい雪で、高速道路にもかかわらず20、30キロで慎重に運転している僕の横で、DJ萬波が音に合わせて大熱唱してたことですかね。彼女のボリューム調節は完全に壊れていました (笑)

3時間掛けて行ったにも関わらずあまりにもひどい天候で、結局1時間ぐらいで撮影を終えました。帰りの時間は、行きの大熱唱の疲れか、DJ萬波は爆睡していました。

 

撮影風景

実際に mitograph さんが撮った写真

 

– 私は萬波ユカさんを撮っていて、力不足もあり彼女のいい表情をおさえる事に時間がかかるのですが、mitograph さんはいかがですか?

長らく一緒に撮り続けることで、僕がどういう表情を欲しているのかすぐに察してくれるようになりました。毎回写真のデータはすぐに彼女に送り、撮り終わった後でもお互いの意見を交わしているので、良くコミュニケーションが取れていると思います。その関係値のお陰で、サクッと終わります。

 

 

– 勉強になります。またの機会があった時は、mitograph さんにアドバイス求めますね。

コミュニケーション方法、伝授します (笑)

 

 

 

 

– 海外にいる時の彼女はどう mitograph さんに写りましたか?

国が変わることで背景や空気が変わりますが、世界中どこにいっても撮る撮られるの関係は変わらないのでカメラの前ではいつも同じです。

 

 

– これからも萬波ユカさんを撮り続けていくと思いますが、mitograph として、今後の彼女に期待することを教えてください

この一年で彼女の状況はガラっと変わったので、一度「今の生活楽しい?」と彼女に聞きました。
彼女は即答で「前の500倍楽しい!」と言ってくれたので、この先も同じぐらい・それ以上にモデルライフをエンジョイしてくれることを期待しています。

 

撮影: mitograph / モデル: 萬波ユカ

<展示会情報>
会期: 2016年4月1日(金) 〜 4月13日(水) / 日曜日11:00〜20:00、最終日11:00〜18:00)
時間: 11:00〜21:00
会場: 表参道 ROCKET
住所: 東京都渋谷区神宮前4−12−10 表参道ヒルズ同潤館3F

 

 

<アーティスト情報>
mitopraph
本名・三戸心平。1986年京都府生まれ。
京都造形芸術大学で写真を学んだ後、2011年、単身 NY へ。NY ファッションウィークで感銘を受け同年にウェブサイト「mitograph」を開設。2013年に帰国後もミラノ・パリコレクションや NY コレクションを周り、世界のファッショニスタを撮り続けている。

 

INSTAGRAM: @mitograph
HP: www.mitograph.com